他院で抜歯と言われた方へ

「虫歯が深すぎて、もう抜歯するしかありません」

そう診断されてショックを受けていませんか?

実は、一見すると保存が難しそうな歯でも、「ルートエクストルージョン(矯正的挺出)」という処置を行うことで、抜かずに残せる可能性があります。今回は、大切な天然歯を守るための最後の切り札ともいわれる、この治療法について詳しく解説します。

1. ルートエクストルージョン(矯正的挺出)とは?

ルートエクストルージョンとは、歯ぐきの下に埋まってしまった歯の根っこ(ルート)を、矯正の力でじわじわと外側へ引っ張り出す(エクストルージョン)治療法です。

なぜ引っ張り出す必要があるの?

虫歯が進行して歯の頭(歯冠)がなくなってしまったり、歯が折れてしまったりすると、被せ物(クラウン)を支えるための「高さ」が足りなくなります。無理やり被せ物をしてもすぐに外れたり、歯ぐきに炎症が起きたりしてしまいます。

そこで、埋まっている根っこを引っ張り出し、健康な歯の構造を歯ぐきの上に出すことで、しっかりと安定した被せ物を作れる状態にするのです。

2. この治療が必要なケース

主に以下のような状況で検討されます。

• 深い虫歯: 虫歯が歯ぐきのラインよりも深い位置まで進行している。

• 歯の破折: 事故や衝撃で、歯が歯ぐきの高さより下で折れてしまった。

• 歯の高さの確保: 被せ物を長期的に維持するために必要な、健全な歯の立ち上がりが足りない場合。

3.治療の流れ

1. 装置の装着: 対象の歯と両隣の歯に矯正用の小さな装置やワイヤーをつけます。

2. 牽引(けんいん): ゴムやワイヤーの力で、数週間〜1ヶ月ほどかけてゆっくりと歯を引き上げます。

3. 保定: 理想の位置まで出たら、その場所で歯が固まるまで数ヶ月待ちます。

4. 被せ物の製作: 土台を立てて、最終的な被せ物(クラウン)を装着します。

まとめ

諦める前にご相談ください!

「抜歯」は最終手段です。ルートエクストルージョンは時間と手間がかかる治療ではありますが、**「天然の歯に勝るものはない」**という考えのもと、当院では積極的に取り入れています。

「他院で抜くしかないと言われたけれど、どうしても残したい」という方は、ぜひ一度、検査・カウンセリングにお越しください。あなたの歯を守るための最善の方法を一緒に探しましょう。

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